第14話-① 「ヒノキに関するエピソード」

建築の王様と言われる「ヒノキ」。今回は「ヒノキ」のおもしろQ~。

火を起こすための「火の木」
最高級を表現する「日の木」
神社や仏閣の用材「霊の木」

日本では「檜(ヒノキ)」、台湾では「台湾扁柏(タイワンヒノキ)」、ちなみにヨーロッパでは「糸杉(イトスギ)」。ただし、ヒノキは日本と台湾のみで生育しています。

冒頭で建築材としてのヒノキを褒め称えましたが、実際に利用されている建築物を紹介します。

伊勢神宮、法隆寺、東大寺、平安神宮、薬師寺、明治神宮・・・材質が狂いづらく、加工が簡単で香り豊かで光沢もある。神聖で神宿る木として利用されました。

日本の仏師が仏像彫刻で多く使用するのは、木曽桧(キソヒノキ)。木地が見える仕上げや、女性的な造形の場合では木肌の綺麗な木曽桧。
金箔仕上げや極彩色仕上げで木肌が見えない場合や、動きの激しい明王や天部の制作には、荒々しさを表現するために力強さのある樟(クスノキ)。

ヨーロッパで使われるイトスギも聖書の歴史の中では「ノアの箱舟」を建築する際の材料として利用されました。

孤高の画家「ゴッホ」
ゴッホの絵には「イトスギ」がよく描かれています。
「糸杉のある風景」
「糸杉」
「麦畑と糸杉」

樹皮は香料の原料。樹液はお酒にも活用。葉は潰瘍や痛風に効果あり。根は排尿を促進。球果はヘルニア。種子は目の治療。

木自体がまさに漢方!

虫がつきにくい表現を「ヒノキチオール」と呼びますが、正確には「ヒノキチオール」は「タイワンヒノキ」と「ヒバ」。ヒノキに関しては「ヒノキオール」(チが無い)です。

日本と台湾が原産なため、ヒノキに関する神話は、古事記や日本書紀で書かれている木造建築物に関わるお話が多いですね。