第19話-① 「雨の木に関するエピソード」

皆さん、「雨の木(レイン・ツリー)」はご存知ですか?

雨の木=アメノキ=アメリカネムノキではなく(たまたま語呂合わせ)
雨の木=モンキーポッド=アメリカネムノキ

アメリカ原産で、マメ科ネムノキ亜科ネムノキ属の常緑高木です。「雨の木(レインツリー)」と呼ばれています。主にメキシコからペルー、ブラジルにかけて生育されていますが、熱帯や亜熱帯地方にも移植されています。樹冠の様子がまるで傘を広げたように、左右対称に枝葉が拡がり、いろんな生き物が「コミュニティーの場」として集まってきます。

有名な雨の木と言えば、
①ハワイ・オアフ島のアモナルア・ガーデン内にあるアメリカネムノキ。別名「日立の樹」と呼ばれており、ハワイでは「侵略的外来種」に指定されています。

②シンガポールのガーデンシティ内のセント・アンドリュース大聖堂の横に生育されているアメリカネムノキ。公園全体は「樹木の自然博物館」のような場所です。

ここで質問です。
「雨の木」と呼ばれる理由は何でしょうか?

①.雨が降ると、枝葉全体から水滴が落ちてきて綺麗だから。
②.雨が降ると、葉が閉じたりして雨に馴染んだ名前が付けられたから。
③樹木の下にいると、天気が良くても水滴が滴り落ちてくる感じだから。

皆さんの答は如何ですか?
答は、②+③

科学的な根拠として、②についてですが、アメリカネムノキの葉は、羽状の複葉でシダに似た形をしており、日の出とともに開いて午後になると閉じてしまう「就眠運動」を繰り返す樹木なんです。

個人的に「ゆりかごの木(ベビーツリー)」と勝手に名付けました。この葉は、雨が降った時にも葉が閉じてしまうことから「レインツリー」と呼ばれるようになりました。

③については、この木に多数寄生している「アブラムシ」の分泌液が、雨のように滴り落ちてくるから「レインツリー」。アブラムシは葉や若い枝の養分を吸って生きています。その分泌物は甘みがあり、甘露煮のように滴となり落ちてくるのです。

人間と樹木は、昔から共存共栄する社会を営んできました。建築材としての幹。食料として実や花粉そして樹液。癒し効果のある色彩。何より光合成により綺麗な酸素を生み出してくれます。

再生可能だからこそ、永遠に共存できる術を考えていくべきですね。