第2話-③ 「善悪の木ってな~に?」

善悪の木の樹種は?

まずはリンゴ説ですが、聖書の中には「リンゴ」の記述は出てきません。
この説は、ジョン・ミルトンが書き記した「失楽園」に記載されています。

旧約聖書の舞台となったチグリス・ユーフラテス地方にエデンの園があったことが事実だとすれば、当時リンゴが熟成していたとは考古学上考えられないとの見解もあります。

次にイチジク説ですが、目を開いた瞬間、自分たちが裸であることを知り「イチジク」の葉で腰を覆った。

神にばれるのを恐れ、急いで身を隠したことが正しければ、イチジクの実を食べ、すぐにその葉で局所を覆い、隠れたことは道理にかないます。

「リンゴ」か?「イチジク」か?
リンゴは中央アジアの涼しい地方の産物であり、イチジクはパレスチナ原産であるため、イチジク説が有利な点も頷けます。

作家の荒俣宏さんは「リンゴとされる果物は、実は多くがマルメロではないか」と唱えています。

アンズ説もありますが、現在アンズの原産地は中国北部と確定されています。
「善悪の木の樹種は?」の問いに対し、現在もその答えは謎のままです。