第一話では、聖書に出てくる「命の木」を取り上げました。

同じ、聖書では神と人との関係、人類の出発点、それが創世記 ある意味「命の木」より人類史上大切なのが「善悪を知る木」なんです。

アダムは土から作られましたが、神は「人は独りでいるのでは良くない」と考え、伴侶としてアダムの肋骨からイヴが造られました。

「善悪の木」は別名「知識の木」又は「知恵の木」とも呼ばれ、「命の木」と一緒にエデンの園に生えていました。

エデンの園を一緒に散歩するアダムとイヴ

そこの蛇に変身した悪魔がイヴに対しそっと耳打ちします。
「この実を食べると、目が開き神のように善悪を知ることが出来るのだよ」

確かに「善悪の木」の実は、見るからに美味しそうで、遂にイヴは蛇の誘惑に負け、食べてしまいます。
そして、傍らにいたアダムに手渡すと、アダムもまた食べてしまいました。

次の瞬間、何が起こったか?それは「羞恥心」でした。

二人とも、目が開き「裸でいることが恥ずかしい」という気持ちが芽生えた
まさに、善悪を知る最初の意識だったのです。