今回は「魔法の杖」に関するおもしろQ~

魔法の杖で何をするか? テレビや映画で使われている「魔法の杖」は、主に姿、形を変える万能の杖と言う印象がありますが、掲載中のメルマガのテーマは、あくまで「世界の樹木」なので、今回は「味を変える魔法の杖=樹木」取り上げてみました。

「魔法の杖」サンシュユ、ドリャンがその主役=主樹です。 
「サンシュユ(山茱萸)」 ミズキ目ミズキ科の落葉小高木。

別名を調べてみると
①ハルコガネバナ(春黄金花):早春になると木全体は黄金色に輝いて見えるため「ハルコガネバナ」

②アキサンゴ(秋珊瑚):秋には赤い実をつけ、その様子を珊瑚に例えて「アキサンゴ」

③ヤマグミ(山茱萸):秋についた赤い実がグミのように見えるため「ヤマグミ」

*ブルガリアでは「ドリャン」;と呼ばれています。

日本では、中国及び朝鮮半島から持ち込まれ、主に薬用植物として栽培されていますが、最近は観賞用として一般家庭の庭先でも生育されています。

①生薬としての効果
内部にある果肉は生薬に利用された「サンシュユ」の名で日本薬局方に登録。滋養強壮、疲労回復などに効果があるとされ、冷え性、頻尿、肝機能障害の改善、血糖値を下げる作用、免疫力を向上させる働きもあります。漢方では「牛車腎気丸」「八味地黄丸」に含まれています。

②ヨーグルトとしての活用
温めた牛乳にサンシュユの枝を入れ、保温して一晩置くとヨーグルト! ブルガリアにはヨーグルトの木として親しまれ(ドリャン)ていますが、サンシュユはヨーグルトの木の親戚にあたるため、サンシュユ=ドリャンとして考えて良さそうな気がします。

このサンシュユ、なぜ「味を変える魔法の杖」なのでしょうか?
サンシュユ(ドリャン)の驚くべきパワー!それは、にゃんと「サンシュユの枝でヨーグルトを作ることができるから」

枝でヨーグルト?そうなんです。サンシュユの枝の中には乳酸菌が含まれており、40℃程に温めた牛乳に入れておくと、醗酵してヨーグルトになるのです。ヨーグルトの本場ブルガリアでは、ドリャンのことを「ヨーグルトの木」または「神様がくれた魔法の木」と呼ばれ、正真正銘「魔法の杖」なのです。

ブルガリアに生息しているドリャンに付着している乳酸菌は、バルカン半島にしかない特別な乳酸菌だそうです。昔は「バルカン半島は戦争の火薬庫」→今では「バルカン半島の漢方庫」。そのためかブルガリアのヨーグルトは格別なんですネ!

海と山と川に囲まれた里山に
①「純木造ログハウス」を建てる。
②電気の代わりにろうそくの灯、水道は湧き水+井戸水、ガスについては薪ストーブかペレットストーブ。
③食料補給可能な樹木、植物をあたり一面に生育、栽培。

全てが「自給自足」;まではいかなくても「自給他足」の生活スタイル。
スマホとパソコンは必要でしょうか・・・