「オリーブの木」とは…
まずは、聖書「マルコによる福音書」から引用してみましょう。
彼らは「ゲッセマネ」という名の場所にやってきた。
彼(イエス)は弟子たちに言った。
「わたしが祈っている間、ここに座っていなさい。」
彼は、ペテロとヤコブとヨハネを伴って行ったがひどく心配し、苦悩し始めた。
彼らに言った。
「わたしの魂は死ぬほど深く悲しんでいる。ここにとどまって、見張っていなさい。」
少し進んで行って地面にひれ伏し、もしできることなら、その時が自分から過ぎ去るようにと祈った。
「父よ、あなたにはすべてのことがおできになります。この杯をわたしから取り除いてください。それでも、わたしの望むことではなく、あなたの望まれることを。」
そう、誰もが知っている、聖書の中の「ゲッセマネの祈り」の有名なシーンです。
イエスがエルサレムで「最後の晩餐(食事)」をした後、エルサレムの東側に位置する「オリーブ山」にある「ゲッセマネの園」で十字架で処刑される前の、父なる神に祈っている苦悩の場面。
イスカリオテのユダに裏切られたイエスは、オリーブの木の下で3度祈り、自らの命を父なる神に捧げることを決心したのでした。