月桂樹は、通称「ローレル」と呼ばれています。

欧州南部の地中海沿岸を原産とし、クスノキ科の代表的な常緑樹です。日本に月桂樹が渡来したのは明治3年ころで、日露戦争の戦勝記念として日比谷公園に植えられ、以後広まったのだそうです。

月桂樹はギリシャ神話の中で、太陽神アポロンと美しい娘ダフネの物語に登場してきます。
物語の結論から言うと、ダフネはアポロンを避けようとして、父のラドンにお願いして月桂樹に変身してしまいます。後悔したアポロンは、ダフネを追想するために、月桂樹の葉で冠を作成し、以来、月桂樹は「聖樹」と呼ばれるようになりました。その冠が勝利のシンボルとして「月桂冠」と名付けられたのです。

この月桂樹の葉は、皮のように堅く芳香性があります。

おまじないでは、葉の裏に願い事を書いて祈ると叶うと言われており、現在もこのおまじないは利用されています。このように月桂樹は様々な効果が期待できる観葉植物なのですよ。観葉植物として自宅に月桂樹を置いた際は、ぜひ有効活用したいですね。

具体的な活用方法としては、
①観葉植物として、家の中に置くだけで「無病息災」
②玄関に飾ると「空気を浄化」
③葉は「食料肉の消臭役、健胃剤としての消化促進効果」
④実は「塗布薬」
⑤香りは「精神安定効果」
があり、まさに「万能薬」として利用されてきました。

他に、葉を水で蒸留し採取した液体は「ローレルケルス水」と呼ばれ、咳止めや吐き気に効果があります。

おまじないとして「堅い葉の裏に願い事を書いて祈ると成就する」と言われてきました。

「月桂樹、葉の裏書くから、足裏掻いて!」(古財びと)