2世紀頃に書かれた中国の語学書「釈名」の中で、「びわ」に関する記述があります。
釈名(しゃくみょう)」➡後漢時代に劉熙(りゅうき)の著書
「推手前日批、引手却日把」
枇杷の「批(琵)」と「把(琶)」の意味が演奏方法にあることを述べたものです。
元々は楽器の琵琶が「枇杷」と表記されていたことがわかる文献として有名です。
ビワが「枇杷」と表記されるのは3~4世紀ほど後のこと。
ビワの栽培が盛んになり始めた頃と通じ、ビワの形が楽器の琵琶と似ていることからついた名と考えられています。
仏教経典では「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」つまり「薬の王」だと書かれています。
この経典には「薬効のある植物は色々あるが、その中でもビワの樹は特に優れ、枝・葉・根・茎・種のすべてに薬効成分が含まれている。匂いを嗅ぐも良し、飲んでも良し、炙って体に当てても良し、手で触れただけでも良し」とあります。
枇杷の樹はどの部分を用いても病気に効果があり、人の五感全てに用いることで「生けるものすべての病気が枇杷の樹で救える」とされていました。
人間に役立つ樹木➡まさに「びわ奉仕」スゴイですネ!