マツの木は長寿である一方、伝染病のように枯れてしまうときがあります。

その原因が「マツノザイセンチュウ」。いわゆる「マツ枯れ病」です。

一時期、国の方針で計画伐採をした時期もありましたが、子孫を残すため、その種子を飛ばし生命力を回復させました。

昔から、マツは「待つ」が語源と言われ、神が降臨する依代とされていました。

正月の門松は、神様に来ていただくための目印です。

寒さや海岸の潮風にも強いとされる「クロマツ」。日本の海岸線を代表する原風景。
日本の文化である「盆栽」はなぜ松が多いのでしょうか?

その理由は
①松は脂分をたくさん含んでいる分、創造と工夫次第で人の手により仕立てやすいこと
②松そのものの姿が、人の一生と重なり、疑似木として再現し愛されているから。
③昔と並び、古典的風景を表現しやすいから。

鑑賞の仕方も様々ですが、「正面からの威風」「立ち上がりの力強さ」「根杢の張り具合」「幹や樹皮の凹凸」「枝ぶりとバランス」「四季折々の変化」などが挙げられます。

海岸のクロマツ、里山のアカマツ、高山のハイマツ

どの標高でも見られるマツは、日本の原風景そのものかもしれませんね。