スギについては「常緑針葉樹」の部類に入りますが、実はスギも落葉します。
一年の中でも夏に落葉することが多いのですが、いつも生え変わって生育していくため、見た目常緑に見えるだけなんです。
スギの落葉は、針葉のみで落ちるのではなく、葉と枝が一緒に落下するのが特長です。

スギはまず親木に習い、一生懸命背伸びしようと考え、幹が追いつかなくなるほど、ドンドン上に向かい生育していきます。

ヒョロ長~く育ちながら、親木と同等の樹高を保った後、ゆっくりと自分の身体(幹)を太くしていきます。
だから背伸びに対し、幹の樹皮は追いつかないため、スギの樹皮はまだらでひび割れしたような模様になるのです。

どこまでも真っすぐに生きようとするスギ、その威容さから、神社仏閣のある境内では神の依代(よりしろ)とされました。

今ではいろんな線香の香りがありますが、昔は葉を粉末にして「杉線香」として墓前に使われました。

次回「世界の杉」をみてみましょう。